※特典の絵柄はチェーン毎で異なります。
※特典はなくなり次第終了となります。あらかじめご了承ください。
※対象店は以下よりご確認下さい。サポート店詳細は後日発表となります。
https://wmg.jp/wanima/news/86045/
2020.9.22 ZOZO MARINE STADIUMにて開催された「COMINATCHA!! TOUR FINAL」から全7曲を収録!!
(メンバー自らが映像編集に立ち合い、生配信時とは違うカットになっています)
以下の対象チェーンで4月14日(水)発売の6thシングル「Chilly Chili Sauce」をお買い上げの方に、先着購入特典として、各チェーンごとのオリジナル絵柄の"「Chilly Chili Sauce」オリジナルステッカー"をプレゼント!!
※横にスクロールしてご確認ください→
以下の対象チェーンで4月14日(水)発売の6thシングル「Chilly Chili Sauce」をお買い上げの方に、先着購入特典として、各チェーンごとのオリジナル絵柄の"「Chilly Chili Sauce」オリジナルステッカー"をプレゼント!!
配信限定アルバム「Fresh Cheese Delivery」を冠とした、
完全招待制ライブを開催!!
さらに『開催コード』(シリアルコード)をお持ちの方全員に、
もれなく新宿ACB公演を後日視聴できる
収録配信ライブ開催権プレゼント!!
上記、3部作各CD付属の帯裏にある開催コード(シリアルコード)を全てお持ちの方(※小学生以下対象外)
8.17(火)12:00 〜 8.29(日)23:59
イベント当日、チケットをお持ちでない方の各会場近辺での出待ち・たむろ・徘徊等は固く禁止させて頂きます。
近隣のご迷惑となるため、絶対にお越し頂かないようご協力よろしくお願い致します。
上記の注意事項が守られなかった場合、状況次第ではイベント中止の可能性もございます。
配信期間: 12.13(月)12:00 〜 12.31(日)18:00
受付期間: 12.13(月)18:00 〜 12.20(月)23:59
チケットぴあのサービスを利用して販売を実施いたします。
グッズ購入をご希望の方は、視聴サイト内のバナーからGOODS通販サイトの新規会員登録(登録無料)が必要となります。
また、ぴあの会員登録が必要となるため、ぴあ会員でない方は事前にぴあへの会員登録(登録無料)が必要となります。
※すでにぴあ会員の方は、お持ちのぴあ会員IDをご利用ください。
Open TBA . Start 18:00 / Ticket 1Day. 8,800yen . 2Days: 17,000yen
・指定席(1日券): 8,800円(税込)
・指定席(2日セット券): 17,000円(税込)
公演当日の10月23日、24日にJR山手線(内回り) 池袋⇔大崎間で工事のため終日運休となります。
山手線ご利用の方はお時間に余裕をもってお越しくださいますようよろしくお願いいたします。
一般発売 (チケットぴあ) 10.16(土) 10:00 〜 »
一般発売 (ローソンチケット) 10.16(土) 10:00 〜 »
一般発売 (イープラス) 10.16(土) 10:00 〜 »
WANIMA MEMBERS 会員先行 7.14(水) 20:00 〜 7.25(日) 23:59 »
オフィシャル 先行 (1日券のみ) 9.25(土) 12:00 〜 10.4(月) 23:59 »
プレリザーブ (チケットぴあ) 10.05(火) 19:00 〜 10.10(日) 23:59 »
ぴあ:question@pia.co.jp
(営業時間10:00~18:00 土日祝・年末年始除く)
キョードー横浜: TEL:045-671-9911
(受付時間: 平日・月~金 12:00~15:00)
今後の新型コロナウイルス感染症の感染状況や、各政府機関・業界団体の指針・ガイドラインの変更によっては、記載の対応を変更致します。
各自治体、保健所から来場者の情報の開示請求があった場合は、指示に従いお客様のチケット購入時の登録情報を提供させていただきますのでご了承下さい。
当公演に関わる全ての方の安全を確保する為、ご来場者様お一人お一人のご理解とご協力を賜りますようお願い申し上げます。
[2日セット券]は2公演セットでのリセール出品となります。
実施期間は、公演日の1週間前程度を予定しております。追ってHP等にて告知いたします。
リセールサービス以外での転売・譲渡されたチケットは一切入場不可となります。
いかなる理由でもお客様のご都合でのチケットの払戻は致しません。リセールサービスをご利用下さい。
・9:00~10:00 整理券番号をランダムに配布
・10:00以降 待機列解消まで受け付け順に配布
そのため、早くお越し頂いても、早い順番の整理番号になるわけではございません。配布予定時間に合わせてお越し下さい。
※その他の事項に関しては、別途【開催におけるウイルス感染拡大予防への取り組みとご来場者へのお願い】をご確認ください。
当公演に関わる全ての方の安全を確保する為、ご来場者様お一人お一人のご理解とご協力を賜りますようお願い申し上げます。
──6作目のシングル『Chilly Chili Sauce』がリリースされます。昨年9月の『Cheddar Flavor』以来の新作ですが、今作は『Cheddar Flavor』とも関連性があるみたいですね。
KENTA: はい。もともとは去年、「COMINATCHA!! TOUR」が終わったら間を置かずにフルアルバムをリリースする予定やったんです。でも、新型コロナウィルスの影響でツアーの30公演のうち16公演が中止になってしまって。そこで1回全部白紙になった状態から何ができるかをチームで考えていって、アルバムではなくてミニアルバムの『Cheddar Flavor』をZOZOマリンスタジアムでの「COMINATCHA!! TOUR FINAL」で発表して、次の日に発売しました。
──あれは本当にサプライズでしたよね。
KENTA: コロナの状況になって間もなかったので、今以上に不安も強かった時期でしたけど、その中で少しでも楽しみを感じてもらうことはできないかなって。とにかく驚かしたいっていう気持ちが強かったので、そのためにできることは何かなって考えてました。
──アルバムじゃなくて、ミニアルバムにしたのはどうして?
KENTA: その時はまだ先がどうなるかわからない状況だったし、だったらフルアルバムじゃなくて、作品を分けて3部作にして、並べて聴くと繋がりが感じられるような形にすれば、長い時間をかけてWANIMAを応援してくれてる人、WANIMAを支えに生きてる人たちとともに楽しみながらやっていけるんじゃないかなって思ったんです。だから、『Cheddar Flavor』の最後の「Milk」と今回の『Chilly Chili Sauce』の1曲目の「Chilly Chili Sauce」を続けて聴くと繋がっているように聴こえるんです。
──そうなんですよね。僕も2作品続けて聴いて「なるほどな」と思って。
KENTA: 今回の4曲は、ライブのセットリストとか、ライブでやるっていうこともイメージしながらスタジオで描いていた曲たちなので、そういうのも楽しみになると思うし。その先にある楽しみを共有できないかなっていう思いが強かったです。
──ちょっと話が逸れますけど、ZOZOマリンでの無観客ライブのあと、昨年12月に久しぶりの有観客ワンマンライブ「Boil Down 2020」も開催したじゃないですか。あのライブはどうでした?
KENTA: ZOZOマリン無観客ライブをやって「お客さんがいないとこんな感じになるんや」っていうのは感じたし、「Boil Down」でお客さんがいたのを見た時は安心しました。目の前に人がいる、その人に向けて生音が当たるっていうか、やっぱいるのといないのとじゃ全然違うんだなっていう。KO-SHINはZOZOマリン終わったときにボソっと「俺、お客さんおらんほうがうまくやれるかも...」って言ってましたけど(笑)。
──ははははははは!
KENTA: まあ、お客さんがいない中でも、WANIMA3人で楽しめていたところはあったんですけど、伝え方が全然違うなと思いました。
──KO-SHINくん、そんなこと言ってたんですか?
KO-SHIN: そうですね。
KENTA: 「そうですね」って(笑)。
KO-SHIN: いや、あのときはライブ自体久々だったし...カメラの向こう側にライブハウスや映画館で観てくれている人たちがいるっていうのは意識して、しっかり届けようって思ってやっていたっていうことです(笑)。でも「Boil Down」でお客さんが実際来てくれてのライブをやって「やっぱりこれだな」って思いましたけどね。でも、ZOZOマリンはZOZOマリンで僕は「これもありだな」と思いました。
KENTA: とにかく3人で自分たちの好きな音楽をやっとるんやから、それをしっかり伝えようっていう気持ちが明確にあったので。KO-SHINが言ったみたいにカメラの向こうにお客さんがいるっていうのを意識しながら、しっかり準備をして音を出せたっていうのはよかったです。ただ雨が降ったので。雨の日のライブの練習だけはしてなかったんですよ。体育会系の僕たちはずっと運動で育ってきたんで、サッカーとか陸上で雨の日の練習もしてきたんですけど、さすがにバンドで雨の練習をしていなかったので、そこだけ心残りです(笑)。
──僕も、映画館でWANIMAのライブを観るという珍しい体験をしました。
KENTA: いろんな人たちがいろんなスタイルで楽しめるようにって考えて、僕らをずっと育ててもらったライブハウス、映画館、あと自分の好きなスタイルで観れる配信っていう、いろんな選択肢を作ったなかで開催しました。
FUJI: コロナ禍っていうのは全人類初めてのことなわけじゃないですか。最初に緊急事態宣言が出た時には、メンバー内でも「この先どうなっていくんだろう」という不安はありました。自分たちの今までやってきたライブのスタイル、もしくはお客さんを入れてライブをするっていうことももう今後できなくなってしまうかもしれないっていうことも考えましたし。でもそういう状況でもお客さんに最大限楽しんでもらえることって何だろうっていう考えにWANIMAはなったんです。そういう考えからZOZOマリンをやって、一歩前進したっていう手応えはありましたね。そこから次は「Boil Down」で有観客でライブをやって、有観客ではやれないかもしれないっていうところからまた一歩前進することができました。すごく自分たちの中でも一歩ずつ前進していってる、なんか取り戻していってるっていう実感が凄くありました。
──本当に一歩ずつかもしれないけど、2020年の間もWANIMAは止まらずに動き続けていましたよね。「春を待って」や「Milk」をリリースして、ZOZOマリンをやって、『Cheddar Flavor』を出して。そして12月についに有観客ライブにたどり着くことができた。それをちゃんと伝え続けてきたことで、勇気づけられた人もたくさんいたと思う。その先にこの『Chilly Chili Sauce』もあるような気がします。
KENTA: そうですね。コロナになっても、どうやったら楽しみだったりとか、小さなきっかけ、1歩に繋がるようなことをできるかなっていうのを一つ一つ自分たちで企画をして、チームに伝え作っていったので。世の中の状況がどうとかではなく、自分たちはどうしたいかっていうのをはっきりさせて進んできたんです。『Chilly Chili Sauce』もそうで、この4曲の流れもそうですし、振り返っても後悔しない音になっていると思います。
──うん。この4曲、本当にすごいなと思う。悪い意味じゃなくて、聴いていると本当に一瞬で終わる感じがするんですよ。一気に最後まで聴き通せちゃうし、でもそこで得られる気持ちはすごく大きいものがあって。
KENTA: ありがとうございます。いつも以上にレコーディングにも力が入りました。レコーディング当日まで、よくなるようにスタジオで音出していました。本当に小さなこだわりですけど、スネアの音やギターの音も、録るギリギリまでいろいろ試行錯誤していましたよ。
──うん、それは聴いていて感じる。
KENTA: でも、気持ちの部分が一番です。本当にいろいろな人たちから、仕事がなくなったとか、いつもみたいな学生生活が送れないとかっていう話を聞いて。そういう状況で何をやっても報われない人たちにとっての小さなきっかけになればいいなって思っていました。僕たちができること、好きな音楽で、何かがちょっと変わればいいなという。自分たちも、自分たちで音楽を描いて日々生きてるし、それで前を向けているところがあるので。
──『Cheddar Flavor』のときは「誰かに歌うな、自分に歌え」っていうことを考えながら作っていたと言っていましたけど、今回はどうだったんですか?
KENTA: その気持ちは今も持ってます。でも、みんなそれぞれいろんな悩みがあったり、葛藤があるなかで、『Chilly Chili Sauce』はそういう人たちにちょっと何か寄り添えないかなと思って創っていたところもありました。ちょっとでも、一人ではないよっていうことを伝えたくて。「WANIMAがおるよ、一人じゃないよ」っていう、僕らの精神ですよね。そういうのを自分たちが持つだけで、音の鳴りって変わるような気がするんです。そういうところで、僕のレコーディングの時の歌声だったりとか、本当にちょっとしたことの変化が、この4曲には詰まっていますし、そういう温度がちょっとでも伝わればいいなとは思いますね。
──うん。FUJIくんは『Chilly Chili Sauce』、どんな作品になったと思いますか?
FUJI: 大元の方向性っていうのは、「COMINATCHA!! TOUR」を回ってるときから話していた、そのファイナルで発表していたであろうフルアルバムの方向性から変わっていないと思います。3部作っていうことでいうとどの作品も全部同じ方向を向いた作品になると思うんですけど、その中でも少しずつ方向が違うというか。この『Chilly Chili Sauce』に関しては、小川さんがおっしゃるように、より勢いのある作品になったと自分たちでも思いますし、「ネガウコト」のようにどっしりしたロックもWANIMAはできるっていうところも表現できました。この4曲でいろんなWANIMAが見せることができたなって思います。
──KO-SHINくんはいかがですか?
KO-SHIN: これを聴けない人、聴かない人は勿体無いなって思っちゃいますね(笑)。だから、そうですね...レーベル(unBORDE)の力でもっと広まってほしいって思ってるんですけど(笑)。
──『Cheddar Flavor』のときにコロナの影響もあってパソコンで制作するようになったって言ってたじゃないですか。そのスキルはその後上達してます?
KO-SHIN: 変わらずコツコツと。やってますよ!!
──「月の傍で」とか、ギターの音めちゃくちゃいいよね。
KO-SHIN: ギターの音はいつもより時間がかかりました。ギターで3日間ぐらい、レコーディングのスケジュールを取ってありましたが、そのうちの1日以上を音作りに充てました。ギターが僕の言うことを聞いてくれて納得がいく音にできました。
KENTA: 流れも意識しました。リズムはWANIMAサウンドで速いんですけど、歌はそこまで速くないので聴きやすく歌いやすいと思います。
──そうですよね。みんなで歌える感じがすごくある。実際「ラララ」っていうパートもあったりするし、お客さんとともに歌うっていうことはWANIMAがずっとやってきたことですけど、この1年に関していえばそれができなかったわけじゃないですか。そういう中で、もう1回それをやろうよって言っているように聞こえました。
KENTA: はい。ライブでは今までとは違う、また新しい楽しみ方をお客さんと作っていかないといけないと思うんですけど、根本は変わらないんですよね。音楽をするっていうことには。そこをどう、今まで以上にやれるかなっていうのが楽しみです。
──では4曲、1曲ずつ話を聞いていこうかなと思うんですけども、まずは1曲目の「Chilly Chili Sauce」。これはいつ頃できた曲?
KENTA: いつ頃やろ…でもシングルを『Chilly Chili Sauce』っていうタイトルにしようと決めたときには、もう「Chilly Chili Sauce」っていう曲を創ろうと思っていました。そこから入るシングルにしようって。前作の『Cheddar Flavor』の中に入ってる「Cheddar Flavor」っていう曲と同じぐらいの分数で創りたいっていうのも明確に決めてました。
──「Chilly Chili Sauce」って不思議なタイトルだけど、これはどういうイメージだったんですか?
KENTA: 辛い中にも温かみのあるようなことをやりたいなと思って。あとは『Cheddar Flavor』、『Chilly Chili Sauce』、次の作品もそうなんですけど、ちゃんと繋がりがあるようなタイトルにしたいなと思って決めました。
──繋がりといえば、公開されたティーザー映像でも、3人でピザ屋に扮していたりするけど、あれもなんか繋がりがありそうで面白いですよね。
KENTA: 活動も含めて全部、どこを取っても「ちゃんと繋がっているWANIMA」っていうのを散りばめたかった。自分が好きなアーティストもちゃんとそういう繋がりだったりストーリーをしっかり作っていたし、そういうのって楽しいじゃないですか。そういうのが繋がるだけで、何かいろんなところが強くなっていく、太くなっていく気がします。
──うんうん。
KENTA: しっかり見てもらったら、意味のないことは何もしていないし、全部自分たちで考えながらやっていることなんで、そこをそれぞれの感覚で良いので楽しんでもらえたらいいなって思います。
──音的にはヴォーカルのリヴァーブが深かったりして、本当にライブの、ハコで鳴っているような音になっていますね。
FUJI: 世の中こういう状況ですけど、この曲はライブでみんなで一緒に歌えたらいいなっていうことをすごく考えながら作っていた気がします。最後のところなんてまさにそうなんですけど、今までの自分たちのライブをイメージして作ったので、そういう意味では自分たちでも未来に希望を持てる曲だなっていうのはすごくあります。
──今までのようなライブができない状況のなかでWANIMAはいろいろなことを考えてやってきたけど、こういう曲ができるっていうことはやっぱりライブが恋しいとか、それを求めているところが...。
FUJI: はい、変わらずあると思います。
──そういうことなんだなというのを、今回の4曲を聴いているとすごく思いますね。
KENTA: はい。ライブでしか会えない人たちがいるし、そこを楽しみにしてきたけど、ライブに来られなかった人たちもたくさんおると思うので。もう一度「WANIMAは変わらずおるしまたともに音楽やるよ」っていう場所は作っておきたいし、僕ら3人もまたライブで会えたときには確実に成長していたい。そのための一つが、こうやって曲で伝えることなのかもしれないなって思います。
──KO-SHINくんはこの曲についてはどうですか?
KO-SHIN: CDのタイトル曲でこういう曲調っていうのはうちらのなかでも珍しいし、単純に僕はこういう曲が好きなので、演っててもアガりますし、みんなにも聴いてほしいです。
──ちなみにみなさん、チリソースは好きですか?
KENTA: 俺、ダメやったんですけど、去年か一昨年ぐらいから急に、めちゃくちゃ辛いのが好きになったんです(笑)。大嫌いやったんですけど。九州におった時は、オバァが晩飯で豚キムチとか作ってくれてたんですけど、キムチの辛さでさえ苦手やったから普通にバリギレしてました。やけど今はガーッて頭突き抜けるくらい辛い方が、生きとる気がする。
──へえ、そういうこともあるんだ!!
KENTA: 辛いの好きになってなかったらこの曲もできなかったかもしれない。
──そうかも(笑)。FUJIくんは?
FUJI: 僕はチリソースを冷蔵庫に常備してあるんです。それをモデルに今回、歌詞カードの中の絵を描いてみたりとかしました。
KENTA: そうそう、CDのなかに『Cheddar Flavor』から続くFUJIくんの油絵シリーズもあるので。
──アートワークで絵を描いてるんですよね。
KENTA: コロナ禍で僕が曲を創っている時に、KO-SHINはレコーディング技術を身につけていって。「FUJIくんどうすると?」って話になったときに、「じゃあ絵を描く」って言って...。
FUJI: 油絵を始めたんですけど、難しいですね。
KENTA: すごい時間かかる。油絵シリーズもあるので、それも楽しみにしてもらいたいです。
──音楽だけじゃなくて、そういう部分でも3人で作っていった作品っていうことですよね。
KENTA: 手作り感はあります。
──でも油絵は相当ですよ。簡単じゃないでしょ。
FUJI: 最初、画材を買いに行ったときには店員さんに「初心者なんですけど、1週間で描きたいです」って言ったら「なめんじゃねえ」って感じで、それがいかに難しいことなのかを1から説明して頂きました(笑)。でも、それこそ長いスパンで、聴いてくれる人にも連動感を楽しんでもらえるような感じにしたかったんで。それもひとつの楽しみにしていただければ。
──わかりました。続いて2曲目、「最後になるなら」ですが、これまでのWANIMAのシングルだったら、ここにはエロ格好いい曲が来るところですよね。
KENTA: そうなんですよね。
──でも今回はそうじゃないっていう、そこの意外性もあったなっていう感じなんですけども。この曲はどういう風にできていったんですか?
KENTA: 「最後になるなら」はすごく短い曲なんですけど、長くならずに自分の伝えたいこと伝えられないかなと思って。自分が伝えなかったことやったり、後悔してることやったり、そういうのが音になったり言葉になったりしている曲です。4曲の中でも思い入れが強い曲です。
──「最後になるなら」っていう言葉は人によっていろんな感じ方があると思うんだけども、KENTAくんの中では後ろ向きなのか前向きなのかと言ったらどうなんですか?
KENTA: 歌にすることでなんとか前向きです。歌っていて暗闇の中で色んな景色が浮かびました。残したい事が歌になりました。
──しかもこの短さと速さが大事ですよね。すごく個人的な思いから出発している曲だと思うんですけど、それがこのWANIMAサウンドに乗ることでみんなのものになるというか。
KENTA: 聴いた人それぞれの生い立ちだったり生活、今までのいろんなことが浮かんできたらいいなと思って。僕にとっても歌にするぐらいなのでそういう気持ちがある。僕の中で大事な歌です。
FUJI: 今回の3部作ってライブを意識して作っているところがあって。WANIMAのライブって激しい部分があるから3曲で区切っていくことが多いんです。それでいうと、『Cheddar Flavor』が「Milk」で終わって、そこが多分、ライブの中盤戦の終わりぐらい。じゃあこのあと後半戦始まっていくよっていう始まりが「Chilly Chili Sauce」、その後に間髪入れず「最後になるなら」っていうショートチューン、勢いのある曲がくるイメージですね。そのイメージは多分3人が3人、作ってるときから頭の中にあったんじゃないかなって思います。
──そういうイメージのすり合わせみたいなことって具体的に言葉でやっていくんですか、3人の間で。
KENTA: いや、姿勢ですね。FUJIくんから見える俺の後ろ姿と、KO-SHIN から見える俺の横顔で伝えるって感じです。それはもう、10年一緒にいるので、これがエロ格好いい曲なのか、真面目な曲なのかくらいは…。
FUJI: わかります。
KENTA: 僕がスタジオに入ってきた纏っている空気や服の色でもだいぶわかりやすく違いがわかると思います。
FUJI: 今取り組んでるものは何なんだっていうのは言われなくても、わかります。
KENTA: でもボソッて話す時もありますよ、1分くらい。
FUJI: たまにですよ。
KENTA: 本当にレコーディング来てもらったらわかりますけど、会話はないですけど、3人で同じことに集中して取り組んでるっていう感じです。まさに三位一体です。だから音楽性の違いで解散とか活休するとかではなく揉めるなら女か金にしたい。
KO-SHIN: (笑)。酒かもな…。
FUJI: WANIMAが止まったら「WANIMA 酒」で検索して頂ければ。
──そこは、うまいことやってくださいよ(笑)。まあ、なんにせよこの曲はそのわかり合っている3人の関係性の賜物である、と。
KENTA: 短い曲ですけど、僕はこの曲ができていろんな気持ちに折り合いつけて生きてたりするので。受け取った人も、本当に少しでもいい方向に向かってくれたらいいなと思います。
──わかりました。そして3曲目「月の傍で」。KO-SHINくん、この曲はどんなことを感じながら作りましたか?
KO-SHIN: この曲はライブの1曲目でもできるぐらいの勢いがあるし、だけどしっかり聴かせる曲でもあるし、今回のシングルのなかでもなくてはならない曲だなと思います。この曲があることによって、他の曲も成り立ってるっていうか。だから、この曲こそみんなに届いてほしいなっていうふうに思います。僕個人的にはこの曲でミュージックビデオを作りたい。
──いいじゃないですか。作ってくださいよ。
KO-SHIN: でも、予算がないって言われるんで(笑)。メジャーレーベルも大変ですね。
──あ、そう(笑)。
FUJI: (笑)。演奏にはすごく勢いがあって、メロディーには哀愁があって。自分の中ではすごく不思議な曲なんですけど、単純に何回も聴きたくなる。この作品の中でも結構リピートして聴いている曲です。自分たちの中で「WANIMA節」って言っているところがあって、最後にもうひと盛り上がり来るところなんですけど、その部分もすごく好きだったりして。コーラスワークも好きだし。
──この曲、歌詞の内容もメロディも、それこそバラードになってもおかしくないような曲なんですけど、それがこのスピード感、この勢いで鳴らされているところがポイントだなって。
FUJI: WANIMAならではだし、WANIMAにしかできない曲なのかなって思います。
KENTA: もともとはBPM(テンポ)をもっと落として、弾き語りで創ってた曲です。めちゃくちゃゆっくりで。でもFUJIくんが叩くならどうかな?FUJIくんが得意とするリズムでこの曲を表現したいな…と思ってこうなりました。歌詞は、夜に曲を描いていることが多いので、そのイメージで、夜の中でいろいろ彷徨っていたり、自分の中での経験だったりを歌ってます。自分の人生だし自分が主人公だけど、生きてたら日の目を見ないことやスポットライトが当たらないことばかりじゃないですか。みんな、生きとったらそういう経験があると思うんですけど、そういうときにさりげなく背中を押せたらいいなと思って創りました。このタイミングでこの曲を作れたというより「この曲を残せる」っていうことが僕にとっても励みになりました。FUJIくんが「不思議な曲」って表現してましたけど、自分たちができそうでできなかったラインっていうか、伝え方難しいんですけど、こういう3分台の曲が残せたっていうのは自分たちにとってはすごく大きいことです。
──なるほどね。今の話聞いていて重要だなと思ったのは、やっぱりこの曲もすごくKENTAくんのパーソナルなところから生まれた曲なわけじゃないですか。でもそれが、KENTAくんの言うように誰かの背中を押す曲になるっていう。これは自分に向けた歌、これは外向きの歌っていう境界がどんどんなくなってきている感じがする。
KENTA: 根っこの部分ではみんな割と似てるんじゃないかなと思うんです。思い出す風景は違うにしても、そこで感じる色だったり温度っていうのは、みんな一緒なんじゃないかなっていう気がしていて。なので、まずは自分がイメージができて、歌っていて景色が浮かぶような曲になっていたら繋がれるような気がする。そう思いながら描いたところもあったりしました。
──それでいうと、最後の《引き離されて開いたドア》っていうのはどういう意味合いなんですか?
KENTA: 最初に《切り離されて捨てられたんだ》っていうところから描いていって...これが出る4月辺りは出会いと別れを繰り返す時期だと思うんです。いろんなことと、引き離されて、別れがあったとしても、最後にはちょっとでも希望が見えるような終わり方にしたいなと思ってました。自分にも今になってやっと落ち着いて受け止めることができる出来事とか、時間が経ってやっとわかることがあって、そういうことも踏まえて、最後、ちょっとした希望に向かえたらいいなって思って書きました。コロナで、思い描いたことと違うことになってる人ばかりだと思うんですよね。でもそういう人たちもこの曲を聴いてるときぐらいは、いい方向に向かえたらなと思って。
──だから、ドアが開いたんだと。次、その先に一歩踏み出すんだっていう、それは『Cheddar Flavor』のときは歌えなかったことだと思うんです。まだどうなるかわからないし、願いとしては歌うんだけど、さあ行くぞっていうこの力強さはなかったなあと思って。
KENTA: でも、聴く人にしたら《開いたドア》っていってもその先は真っ暗かもしれんし、逆にすごく明るい、まばゆい光が、照らしてる扉かもわからんし。聴く人によってそれは違うと思います。4曲目の「ネガウコト」に繋がるように最後は《開いたドア》っていう歌詞にしたんですけど。僕も歌ってて、タイミングによって見える景色は変わるし。
──「ネガウコト」が次にあるから、そこで希望を歌えたっていうことですね。その「ネガウコト」は本当にいい曲ですね。
KENTA: これはメロディから全部できたんですけど、今までのWANIMAにないような曲を描きたいと思って。とにかくそれぞれ沢山いる「独り」に届いてほしいという思いから描いていった曲です。「Chilly Chili Sauce」から始まって最後この「ネガウコト」で終われるっていうのがすごくありがたい。僕にとってすごく大事な曲です。
──バラードのようなゆったりした曲なんですけど、サウンドにはちゃんと骨太なロックの力強さを伝えるものになっているっていう。「月の傍で」とは逆の意味で、違うものがいい形で組み合わさって今までにない力を持つ曲になったっていう感じがしますね。
FUJI: まさに今おっしゃっていただいたように、この曲をバラードと位置づけるんだったら、すごくWANIMAらしいロックバラードになったんで、こういう曲をやっぱりこのタイミングで生み出せたっていうことが、WANIMAにとってはすごく成長することができた1曲だなって感じます。今まであったようでなかった曲なんで、この曲もすごく思い出に残るというか、WANIMAの歴史の中ですごい重要になってくる1曲だっていう感じはします。
──うん。これはこの4曲目に入るしかないような曲ですよね。KO-SHINくんはどうですか。
KO-SHIN: この曲は今のこの状況にすごくマッチしていると思いました。コロナで、目の前が見えなくなった人たち、どうしていいかわからないような人たちも多いと思うし、すごく落ち込むことばかりなんですけど、そういう人たちに届いてほしい。歌詞を読んでもらえるとすごく前向きになれるし、自分のまわりの空気が温かくなる歌だと思います。この曲こそもっと広まってほしい曲ですね。CDを買って聴いてくれた人には、ぜひ周りに広めてほしいです。自分たちでもライブでしっかり届けていかないといけないなと思っています。
KENTA: 『Cheddar Flavor』のときは「誰かに歌うな、自分に歌え」って言っていて、その根っこの部分は変わってないんですけど、これはKO-SHIN が言ったように辛い現状にいる人、決断の連続で疲れてしまってる人がいるんだったら、そういう人にこの歌を届けたいっていう、本当にタイトルのとおり、今WANIMAが願うこと、願っていることを歌っている歌です。
──最後に《途中だった話の続きはいつか/忘れず楽しみに待ってる》という歌詞がありますよね。『Cheddar Flavor』の「Call」でも《止まった続きは/今も忘れるはずない》って似たようなことを歌っていましたけど、そのときは力強さが違いますよね。実感がこもっているっていうか。
KENTA: そうですね。最初に《神様から返事は来ないから/真実は揺れて歪むでしょう》って言ってるんですけど、本当に絶望の中にいる人たちがたくさんいて。でもそこにはそれぞれの悩みがあるので、そういうことって適当には歌えないじゃないですか。リアルじゃないことは歌えないので、ちゃんと自分が感じる温度がある歌を歌いたいなっていうのがありました。
──まさに「自分に歌うんだ」っていう気持ちはもちろんありながらも、それが同時に誰かに向けて歌うことにもなるっていうことをこの4曲は証明していますよね。それを信じながら作ったシングルっていう感じがします。
KENTA: 今回は『Cheddar Flavor』のときよりも少しだけ、温かみがあるようなものをプラスで意識しました。WANIMAが音楽でできることって何だろう、っていうのがこの「ネガウコト」の中にはあリます。
──その「願い」の先で、4月28日からは「Cheddar Flavor Tour 2021」が始まります。久しぶりのツアーですが、どんなライブにしたいと思っていますか?
KENTA: 今までとは違った感じになるのは間違いないと思いますが...お客さんと一緒にライブを作っていきたいっていうのはあるんですけど、まずはWANIMAが何を伝えたいかっていうのは明確にしたいなっていうのは思ってます。きてくれる人たちにも新鮮に感じてもらえるようなライブにしたいし、1本1本が勝負だなと思ってます。
FUJI: いろんな職業の人にはそれぞれの職場があるじゃないですか。医療従事者の人だったら病院とか、美容師の方だったらサロンだったりとか。僕たちWANIMAの1番の職場はライブの現場だと思っています。自分たちもそこをしっかり守るじゃないですけど、形が変わるなかでも改めて自分たちでそう言えるような、意思表明ができるようなライブにしなきゃいけないと思ったんです。来てくれるお客さんも純粋に楽しめるのか不安はあると思うんですけど、そんなことを感じさせないような、「すごく楽しかった」って思ってもらえるようなライブにしたいなとも考えてます。KENTAが言ったように一緒に作りあげてもらえたらなと思う。
──声が出せない、歌えないっていうのはなかなか難しいところもあるけど。
KENTA: でも、俺思ったんですけど、声を出さなくても音楽は楽しめるよなって。俺がお客さんとしてライブ観とった時って、俺、声出してなかったんですよね。そのほうが好きな人もおるよなって思って。そういうときに楽しいなと思う瞬間はアーティストが楽しそうにしてる姿だったので、WANIMAのライブも、自分がお客さんの側に行ったときに「あいつら面白いことやってんな」って感じてもらえるように。WANIMA3人が楽しんでなかったら、観ている人もワクワクしないよなと思う。いつかの自分が見たときに、グッとくるのか来ないのか大事だと思います。生音を感じてほしいです。スピーカー壊れるくらい耳痛くなるくらい爆音の三位一体の音。ライブの余韻でスキップして帰るくらい楽しんで頂けるようにします。
FUJI: 僕自身も声を出さなくても、やっぱり心に残るライブはあると思うし、だからこそ心に響くドラムを叩きます。
KENTA: 仕事によっては、ライブとかそういう人が集まる場所に行ったらいかんっていう制限もある。だから来たくても来られない人が沢山いるっていうこともちゃんと考えながら、お客さんと新しいスタイルで楽しんでいけたらいいですよね。
──わかりました。KO-SHIN さん、ツアーに向けて一言。
KO-SHIN: はい。こういう状況下で、うちらのライブに来てくれる、そのお客さんの意味というか。こういう状況でも会いに来てくれるお客さんの思いっていうのは…ひとりひとり違うと思うんです。ギターの演奏がどうこうっていうよりも、まずはお互いが元気な姿を見て、またこれから生きていくための一歩をお互いに確かめ合いたいです。このツアーを成功させてWANIMAとしてもまた一歩踏み出せたらいいなと思います。それは僕らの使命だと思うので、しっかり1本1本、お互いに成長していけたら良いなと思います。前回のツアーより体も心も変化…いや進化した僕を感じてほしいです。
──めっちゃくちゃ待ってるでしょうからね、お客さんも。
KENTA: 今のWANIMAが一番かっこいいと思うので、楽しみにしてほしいと思います。
──楽しみですね。あとは、3部作っていうことはもう1枚あるわけですよね、この後に。
FUJI: どうでしょう?まだ明言はしてないですけど(笑)。
──でも、3部作だもんね(笑)。セットリストみたいなイメージだとすれば、この後に来るのは本当にクライマックスみたいなところですし。
FUJI: そこは期待を、いい意味で裏切るかもしれないですけど(笑)。
──それも楽しみにしています(笑)。あと、今回のシングルにはDVDも付きますね。最初にも少し話してもらいましたが、ZOZOマリンスタジアムでの「COMINATCHA!! TOUR」のライブ映像が。メンバー立ち会いのもとで編集し直しているんですよね。
FUJI: はい。なので別物になっているので、配信ライブで観ていただいた方にも楽しんでいただけると思います。
KENTA: あの日にあったことを保存しておきたいなっていう気持ちと、共有したいという気持ちがあったんで、今回DVDを付けることにしたんです。あの当時はあれがそのときできることの全力やったと思うし。ちゃんとメンバー立ち会って編集しました。もう一度僕たちも観たいですね。
FUJI: 今まで映像化してこなかった曲も入っているんで。そこもまだ取っておこうかみたいなこともできたんですけど、あの日のあの空気感でその曲をパッケージにして届けたかったので、あえて入れました。
KO-SHIN: 雨の中でのライブっていうのも、僕らでは珍しい。それが映像化されて観れるっていうのも、なんか新鮮でかっこいいなって思ったので、それを手に入れてくれた皆さんと共有できるのがすごく嬉しいです。
──記録としてもすごく意味のあるものだと思うしね。でも、初回生産版のボックス仕様とかも含めて、シングルとはいえめちゃくちゃ豪華ですよね、今作は。
KENTA: WANIMAの歴史を後々振り返ったときにすぐ思い出せる、本当にポイントのひとつになると思います。この『Cheddar Flavor』から『Chilly Chili Sauce』への流れは、全て自分たちで企画して、踏み出した一歩です。
FUJI: そのボックスで出すのにも意味があるんですよ。
──ほお。言えるんですか、その意味は。
FUJI: ...手にとってくれた人しかわかりません。
──えー(笑)。
KENTA: でも、気づく人は気づくっていう仕様が結構多いかもしれない。そこも小さな楽しみをたくさん作れたらいいなと思ったんです。小さな楽しみだったり、小さなきっかけやったり、そういうのが詰まった仕様にしてるので、本当細かいとこまで血が通った作品になったんじゃないかなと思います。
FUJI: 中のアートワークも仕掛けも、楽しんでもらえると思います。
KENTA: DVDも、アートワークの中身も含めて、メンバーが知らないことはまずない。当たり前のことですけど、今一度しっかりそこら辺はやってる。だからメンバーの一員くらいの勢いで手に取った方はしっかり受け取ってほしい。しっかりというか、疑いなく受け取ってもらって、素直に楽しんでもらえたらいいなって思っています。
Interview by 小川智宏