※特典の絵柄はチェーン毎で異なります。
※特典はなくなり次第終了となります。あらかじめご了承ください。
※対象店は以下よりご確認下さい。サポート店詳細は後日発表となります。
https://wmg.jp/wanima/news/86389/
06.14(mon) Zepp Tokyo公演より全7曲を収録。
以下の対象チェーンで8月18日(水)発売の7thシングル「Chopped Grill Chicken」をお買い上げの方に、先着購入特典として、各チェーンごとのオリジナル絵柄の"「Chopped Grill Chicken」オリジナルステッカー"をプレゼント!!
※横にスクロールしてご確認ください→
以下の対象チェーンで8月18日(水)発売の7thシングル「Chopped Grill Chicken」をお買い上げの方に、先着購入特典として、各チェーンごとのオリジナル絵柄の"「Chopped Grill Chicken」オリジナルステッカー"をプレゼント!!
配信限定アルバム「Fresh Cheese Delivery」を冠とした、
完全招待制ライブを開催!!
さらに『開催コード』(シリアルコード)をお持ちの方全員に、
もれなく新宿ACB公演を後日視聴できる
収録配信ライブ開催権プレゼント!!
上記、3部作各CD付属の帯裏にある開催コード(シリアルコード)を全てお持ちの方(※小学生以下対象外)
8.17(火)12:00 〜 8.29(日)23:59
イベント当日、チケットをお持ちでない方の各会場近辺での出待ち・たむろ・徘徊等は固く禁止させて頂きます。
近隣のご迷惑となるため、絶対にお越し頂かないようご協力よろしくお願い致します。
上記の注意事項が守られなかった場合、状況次第ではイベント中止の可能性もございます。
配信期間: 12.13(月)12:00 〜 12.31(日)18:00
受付期間: 12.13(月)18:00 〜 12.20(月)23:59
チケットぴあのサービスを利用して販売を実施いたします。
グッズ購入をご希望の方は、視聴サイト内のバナーからGOODS通販サイトの新規会員登録(登録無料)が必要となります。
また、ぴあの会員登録が必要となるため、ぴあ会員でない方は事前にぴあへの会員登録(登録無料)が必要となります。
※すでにぴあ会員の方は、お持ちのぴあ会員IDをご利用ください。
Open TBA . Start 18:00 / Ticket 1Day. 8,800yen . 2Days: 17,000yen
・指定席(1日券): 8,800円(税込)
・指定席(2日セット券): 17,000円(税込)
公演当日の10月23日、24日にJR山手線(内回り) 池袋⇔大崎間で工事のため終日運休となります。
山手線ご利用の方はお時間に余裕をもってお越しくださいますようよろしくお願いいたします。
一般発売 (チケットぴあ) 10.16(土) 10:00 〜 »
一般発売 (ローソンチケット) 10.16(土) 10:00 〜 »
一般発売 (イープラス) 10.16(土) 10:00 〜 »
WANIMA MEMBERS 会員先行 7.14(水) 20:00 〜 7.25(日) 23:59 »
オフィシャル 先行 (1日券のみ) 9.25(土) 12:00 〜 10.4(月) 23:59 »
プレリザーブ (チケットぴあ) 10.05(火) 19:00 〜 10.10(日) 23:59 »
ぴあ:question@pia.co.jp
(営業時間10:00~18:00 土日祝・年末年始除く)
キョードー横浜: TEL:045-671-9911
(受付時間: 平日・月~金 12:00~15:00)
今後の新型コロナウイルス感染症の感染状況や、各政府機関・業界団体の指針・ガイドラインの変更によっては、記載の対応を変更致します。
各自治体、保健所から来場者の情報の開示請求があった場合は、指示に従いお客様のチケット購入時の登録情報を提供させていただきますのでご了承下さい。
当公演に関わる全ての方の安全を確保する為、ご来場者様お一人お一人のご理解とご協力を賜りますようお願い申し上げます。
[2日セット券]は2公演セットでのリセール出品となります。
実施期間は、公演日の1週間前程度を予定しております。追ってHP等にて告知いたします。
リセールサービス以外での転売・譲渡されたチケットは一切入場不可となります。
いかなる理由でもお客様のご都合でのチケットの払戻は致しません。リセールサービスをご利用下さい。
・9:00~10:00 整理券番号をランダムに配布
・10:00以降 待機列解消まで受け付け順に配布
そのため、早くお越し頂いても、早い順番の整理番号になるわけではございません。配布予定時間に合わせてお越し下さい。
※その他の事項に関しては、別途【開催におけるウイルス感染拡大予防への取り組みとご来場者へのお願い】をご確認ください。
当公演に関わる全ての方の安全を確保する為、ご来場者様お一人お一人のご理解とご協力を賜りますようお願い申し上げます。
──三部作の完結編となるシングルですね。3作とも、この時代の中で少しずつ変わっていく感情をその都度表現している作品になったと思うんですが、改めてその流れを振り返るとどうですか?
KENTA: 三部作の最初の『Cheddar Flavor』は「誰かに歌うな自分に歌え」っていう気持ちで、そして次の『Chilly Chili Sauce』は少しでも誰かに寄り添えないかな、この曲が流れてる間ぐらいは気を休めてほしいなっていう想いで創って。この『Chopped Grill Chicken』は……怒りや悔しさ、憎しみみたいな想いって、喜びとか悲しみとか切なさとは違って、吐き出したくても吐き出せない人たちが、特にこのコロナの時期でいると思うんです。どこにその想いをぶつけていいかもわからない、そういう人たちに、これを聴いてスカッとしてほしいなって想って創りました。曲が流れているときぐらいはそれを吐き出せる場所だったり、時間を作れないかなって。
──なるほど。
KENTA: 今回はスカッとするポイントを創りたかったので、1曲目と3曲目にそういう曲を入れてるんですけど、A面B面、A面B面のような感じにできたら面白いな、そうやってまた、シングルの楽しい使い方ができたらいいなと思っていました。三部作を通して聴いたときに、『Cheddar Flavor』の「Call」から今回の最後の曲までひとつのセットリストになるようなイメージもあって、いろんな要素を入れ込むことができたので、すごくいいものが出来たと思います。
──同じシングルでもやっぱり『Chilly Chili Sauce』とは全然違う手触りがあって。そこには世の中の状況だとか、たとえばライブができるようになったりとかっていうバンドを取り巻く状況の変化も影響を与えていますか?
KENTA: コロナになって、1日、1週間、1ヶ月、3人できることはないか、3人でチームに相談してやっていけることはないか、少しでもプラスなこと、楽しみを音楽を中心に伝えることができないかっていうのでやってきたので、影響がないって言ったら嘘になるけど、軸はぶれていないと思います。WANIMAのバンドサウンドで3人が出してる音っていうのを信じて、音を重ね、残していきました。
──この三部作、音へのこだわりという部分でもこれまで以上に細かいところまで気を配りながら創ってきたじゃないですか。今回の制作はどうでした?
KENTA: このインタビューをしている時点ではまだ最終的な完成まではいっていないんですけど、ミックス後っていう最終段階前の音源を聴いていても、WANIMAが今までCD出してきた中でも一番ワクワクできています。レコーディングの前の段階でしっかり準備ができて、ドラムの音、ギターの音、僕が歌で出したかったいろんなニュアンスだったりとか、そういうのもいろいろ詰め込むことができたことが、その3人共通のワクワクにつながっているんだと思います。
KO-SHIN: 今回に限らずですけど、この三部作はより強い気持ちで創っていきました。そのぶん時間はかかっちゃいましたけど、自分が思ういいものを仕上げて届けるっていう気持ちが全面に乗った音になっているんじゃないかなと思います。
──時間がかかったというのは?
KO-SHIN: 1曲ごとの歌詞の色味や世界観に合わせたギターの音にこだわって、「もう少しこうしたい」っていう気持ちをちょっとしたツマミの微調整で出していくと、すごく時間かかリました。でもその結果、後悔がない曲に仕上げることができたと思います。
──FUJIくんはどうですか?
FUJI: 今までも作曲の段階で、KENTAの描いた世界観に寄り添って、どういうものを表現したいかっていうのは探りながらやってきたんですけど、今回はさらにメンバーと言葉を交わして。「だったらこうしてみたら面白いんじゃないか、こうしてみたらもっとその曲に寄り添えるようなサウンドを創れるんじゃないか」っていうのを話し合っていきました、具体例でいうと、空間の音をちゃんと録るために天井の高い場所でドラムを録ってみたりとか、そういう細かいところまで今回は突き詰めたので。それがしっかり音に出ていると思います。
──バンド内でのコミュニケーションも濃くなった?
FUJI: そう思います。新しい音楽以外のことにチャレンジするにしても、時間があるからとりあえずやろうっていうことじゃなくて、すべてが音楽に繋がっていく。だからこそ3人でしっかり同じ方向を向いていなければいけなかったし、話す機会も自然と増えていったんだと思います。
KENTA: この三部作を創るなかで3人で話す機会も多くなったし、具体的に音をどうしていきたいとか、WANIMAが置かれている現状について見つめ直せたところもあるんです。そういうことが、音にも出ているんじゃないかなと思います。3人で創り上げるための向き合い方が更に変わった気がします。だからこそ1曲を仕上げるっていうところにたどり着くまでにそれなりの時間が必要だったけど、諦めずに3人で1つのものを追いかけて創ったので、そういう想いもプラスされて、この『Chopped Grill Chicken』はすごく自分たちで自分たちにパワーを与えてくれるものになりました。
──それは確かに聴いていて感じます。間違いなく緻密に創られているんだけど、聴いた感じが今まで以上にシンプルな印象なのは、3人ともが同じ方向をしっかり見て、同じ絵をイメージしながら創っていけたからだなと。
KENTA: はい。だから音楽的に難しいことやマニアックなことをしましたということじゃなくて、本当に気持ちの部分。3人の気持ちの部分が同じ方向を向いて、3人が1つになってやらないとダメだと思ったので。言霊って僕はあると思うんですけど、話をすることで音が変わってきているんだと思います。そうやって創った曲たちなので、それが本気でいろんなことに向き合ってる人たちだったり、今、暗闇の中でもがいてる人たちに、少しでもパワーを与えられたらなって想うし、届く気がしています。
──そういう意味でも、こうやって三部作という形で作品を創ってきたことは、WANIMA自身の物語としてもすごく大きな財産になった気がしますね。
KENTA: この三部作はいつか振り返ったときに後悔しないように創りたかったし、いつか振り返ったときに「あ、間違ってなかったし、ここが原点やね」って思えるようなサウンドにしたかったので。今、3人でこの音を出せてるっていうのが自信にも繋がってるし、これから先のWANIMAの土台にもなっていくんじゃないかなと思っています。
──すごく変な言い方ですけど、この三部作ってコロナ禍がなければ生まれなかったわけじゃないですか。だから時代に対するアクションというふうにも受け取れるんですけど、同時にWANIMAにとってはどこかでやらないといけないことでもあったのかもしれない。
KENTA: そうですね。コロナ期間になっていろんなことが白紙になって、今までの自分たちの活動も含めていろんなことを振り返る時間ができました。1日1日、できることを3人でやってきましたけど、知名度だけ上がって、自分たちの中身の成長が追いついてない部分も感じたし、自分たちの哲学をまだまだ持ててないとも思った。そういうことを振り返ったときに、まだまだ俺ら、できることや考えなくちゃいけないことがたくさんあるなっていうのも思えたので、本当に1日1日がぼやけてなかったというか、明確に目標を持って進むことができたと思います。そこが音にも出ているし、今ツアーを回っていますけど、そのライブを観ても1音目から気づいてもらえると思う。というか、気づかせたい、今のWANIMAを感じてほしいです。
──改めてWANIMAとは何かっていうのを考えるきっかけにもなったということですね。
KENTA: そうですね、WANIMAのメンバーは僕ら3人しかいないので、その3人で出しているバンドサウンドをもう一度信じようと想ったし、可能性をもっと見出していきたいっていうのは今強く想います。
──そのためにさらに磨きをかけていく、研ぎ澄ませていく、そういう作業をこの三部作をかけてやってきた、というのもあると。
KO-SHIN: 全然まだまだです。でも、メンバーや周りから求められてる自分に、求められてる人間像っていうのに、近づくために、努力できている気がします。とにかく熱い気持ちを絶やさずいられるようにしよう、と思っています。
KENTA: KO-SHIN見てて、良い悪い、速い遅いは抜きにしても、諦めずに続けるっていう姿勢っていうのは、すごく強いんだな、ぶれないなというのは感じました。たとえば、今KO-SHIN、「バルクアップ」っていって筋肉をつけて体を大きくしていってるんですけど。今までもずっと筋トレやってたんですけど、食生活にもしっかり目を向けて。ツアーを成功させるっていう願掛けのひとつとしてやってるところもあるんですけど、そういうことって遠回りなようで、遠回りすることがじつは近道というか、間違っていない気がするんですね。時間をかけてそこは絶やさずやってほしいなって思います。
──うん。アートワークに載っているFUJIくんの油絵もそうですよね。一見音楽と関係ないように見えるけど、全然そんなことなくて。全部音楽のためなんですよって言葉で言うのは簡単だけども、本当に絵を見てもWANIMAだなってすごく思うし。音楽に対する関わり方がより幅広く、深くなっている感じはします。
FUJI: 絵についてもそうですね。やっぱりチャンスをくれたメンバーだったりスタッフだったり……。
KENTA: ずっと言っとったもんね、チャンスがあれば絵を描きたいって。絵の専門学校行きたかったんだって。
──そうなんだ。
FUJI: それは本当ですね(笑)。ちっちゃい頃の夢だったんで。まあ、途中で全然音楽への気持ちの方が強くなってしまったんですけど。少し話は変わってしまうんですけど、バンドの成長っていうことでいうと、僕がいちばん胸を張って言えるのは、誰も止まらなかったことです。こういう事態になっても、メンバーが三部作を創りたいって言って、それに対してスタッフのみんなも「やめといた方がいいんじゃないか」じゃなくて、今やれるいちばんベストな形を探ってやっていこうって進んでこれた。だからこそ、バンドとしてもチームとしても成長というか、いろいろなことを新たに感じることができた。WANIMAってそういうところが強いよなって自分たちで思えましたね。
──止まらなかったどころか、今まで以上にギア入れてる感じですからね。
FUJI: はい、ガツガツしてます(笑)。いい機会なんて言っちゃダメですけど、こういう状況だからこそそうなれたのかなっていう感じもします。
──で、今回の『Chopped Grill Chicken』なんですが。さっきKENTAくんが言ったように対照的な曲が交互に入っていて。まず1曲目はオープニングとなるタイトルトラックですが。
KENTA: はい。さっきも言った通り聴いてスカッとしてほしいなっていう気持ちがあっていろんなことが溜まってると思うんですよ、みんな。言いたいけど言えないことがあった人もたくさんいると思うし、今度は言わなくなったらそれに慣れてしまって、気がついたら考えることをやめていたって人もたくさんいると思うんですね。そんな人たちに、この曲聴いているときぐらいは怒っていいし、怒りとか、苛立ちとか憎しみとか、そういうのを発散してほしいなと。それをWANIMAサウンドで表現できないかなって想って創った曲です。
──「Chopped Grill Chicken」という言葉もいいですよね。なんか刃物振り回してる感じ(笑)。
KENTA: そうですね。言われたみたいに何か振り回すとか、チョップしてる感じとか、いろんなイメージ湧くといいなと思います。別に誰々とか、国とか、名指しで言うんじゃなくてそれぞれが聴いたときに思い浮かぶ、いろんなことに対する苛立ち、反骨精神みたいなものをぶちまけてほしいなという曲ですね。爆音で聴いてほしいし、本当にそれをWANIMAサウンドで残せてよかったと思います。
──その「Chopped Grill Chicken」の次に来るのが、まったく違うフィーリングの曲で、そのコントラストもすごく鮮やかで気持ちいいんですけど。『離れていても』はどういう思いで創っていったんですか?
KENTA: この曲は……ちょうどコロナ中に、僕ら3人がすごくお世話になった大事な方が亡くなられて…。いろんな約束もしていたけど、志半ばで旅立って逝かれて。そこで残された俺たちにできることって何だろうなって思ったときに、やっぱり歌いつないで、伝えて、諦めずに教わったことを信じていくことだと思ったんです。だから歌詞の中にもあるように、出逢ったことが財産やと思ったし、離れていても繋がっている。俺らが忘れなければ、繋がっている。コロナになって、いろんな人との別れがあったけど、どこか現実味がない中で今まで通りにはいかない。そんな中で、「でも繋がってるし、伝わってる」っていうことを残したかった。もちろんライブでは目の前のひとりに歌っているし、この曲を聴いた人たちにそういう自分たちの想いを伝えたいと思いました。
──いや、すごく重要だし、そういう強い思いから生まれているからこそ、この曲はすごく普遍的でオープンな曲になったんだと思います。WANIMAとしてどうして音楽をやるのかっていうことに対する答えにもなっているし。
KENTA: 人はいなくなったら終わりなんかなって思ったりもするけど、俺らが忘れんければ、俺らがちゃんと歌い繋いでいけば、終わりじゃない気がしている。それがきっと繋げていくっていうことだと思うんですよ。だから、俺らが忘れずに、ブレずに歌っていったらいつかは逢えるから、そこまで歌い繋いでいこうと思う。そういう想いもあったから、この曲は俺の中でも大切な1曲です。歌っていても、毎回鮮やかにいろんなことが蘇ってくるから。新曲なのに、歌っていて新曲じゃないような感覚です。
──FUJIくんはこの曲、どういうふうに受け止めて作っていきましたか?
FUJI: 自分たちに限らず、大事な人がいなくなってしまった人ってたくさんいると思うので、そういう人たちにしっかり寄り添えるようなサウンドを創り上げていくことが、今自分たちにできることだなと思っていました。そこをブレずにやろうと。レコーディングのときも、どうしたらこの曲の世界観だったり色味だったりを奥深くまで表現できるかということを、今までに増してやっていた気がします。
KENTA: うん。コロナでいろんなこと、志半ばで打ち消された人、諦めた人もたくさんいると思うんです。そういう人たちの想いだったりも俺らが伝えてつなげていきたいなって思ったんですよ。だから余計に、自分たちの音楽に対する熱の入り方が違いましたね。
──わかりました。そして3曲目の「Get Out」、この曲大好きなんですけど、リズムおもしろいですよね。
KENTA: リズムおもしろいですか? これはファイトシーンだったりバトルシーン、アニメの格闘シーンとか、そういうのを表現したいなと思って。別にタイアップをいただいたとかそういうことではないんですけど(笑)。ライブやってない時期ではあったんですけど、ライブをすごくイメージできた、自分たち3人の中で。力強く縦ノリで、喜怒哀楽で言うたなら「怒」の部分になるような曲、たとえば『Are you Coming?』の「いつもの流れ」みたいなのをまた違う形で出せないかなっていうので、FUJIくんが僕が口で言ったのをリズムにして、創っていきましたね。初期曲の「ONCE AGAIN」とかとも温度が近しいようなサウンドになってるし、こういう曲を残せたっていうのは次に繋がると思います。
──FUJIくんはどうですか、ドラマー目線で。
FUJI: ドラマー目線で言うと、もちろん……。
KENTA: 音にはうるさかったですね。自分の音に対してうるさかった。いろんなスタジオの音の鳴りとかを調べてました。そういえば、エンジニアさんが俺だけに小声で「いいとこあるんだよ」って教えてくれたんですけど、それを言うたら、FUJIくんはたぶん行きたがるから――(笑)。
──教えてないんですか(笑)。
KENTA: はい(笑)。そのエンジニアさんが言うには、都内にはFUJIくんが求めてる音を出せるところはないけど、タイだったらあるって(笑)。それは予算的なものもあるし、このご時世なので「FUJIくんには言わないほうがいいですよ」って。
FUJI: 今、聞いちゃいましたね……。次はドラムだけタイでレコーディングですね(笑)。でも、自分の理想に近い空間の音が出せるスタジオを都内で探してレコーディングしました。この曲、最初はスネアのマーチングサウンドから始まるので、普通だったらタイトな音に仕上げるところなんですけど、敢えてできるだけ派手な音にしたいっていうのをドラムのサウンドを微調整してくれる人とも相談して。とにかく自分たちの固定概念を1回とっぱらって細かく調整していって、こういうサウンドになりました。
KENTA: 本番のレコーディングの前にやるプリプロ(プリプロダクション)というのがあるんですけど、そのときから、本番はドラムの音にコンプだったりエフェクトがかかるから、その前段階でどんな音を録っておけばいいかっていうことまで考えてやっていました。音マニアな方には今回ドラムの音違うねとか、感じてもらえるんじゃないかなって思います。
──ということは逆に言うと、FUJIくんのなかに鳴らしたい音がわりとはっきりあったっていうことですよね。
FUJI: 今回は特にありました。そこにどれだけ近づけるかでした。前も音像のイメージは自分の中であったんですけど、それを鳴らすためにどうやったらいいのかがわからなかったんです。だけど、それこそKO-SHINくんがパソコンで編集作業とかをやるようになってから、KO-SHINくんにも相談できるようになったので「このサウンドって、録り音に対してどういう編集をしたらこうなったと?」って聞いたりして。今までは自分の中だけで「どうすればいいんだ」ってなってたものを2人にしっかり共有できて、2人がその答えを導いてくれたり、アドバイスしてくれたりするようになったことは、今回すごく反映されてると思います。
──なるほどね。
KENTA: 初期の頃、CD出したばっかりの頃は「CD出せてよかった」って言って浮き足立ってて、中身の成長もできていなかったし、準備ができていなかったと思います。でも今回はいろんなことを準備して、そこにも目を向けられた。少しずつですけど着実に、自分たちが目指しているWANIMAサウンドに近づけているんじゃないかと思います。
──KO-SHINくんのギターも同じですよね。すごく丁寧に音を作って鳴らしている印象があります。
KO-SHIN: 先ほどあった怒の部分だったり、色味でいうと赤色だったり、そういうことを意識して、ああいうギターの音色になりました。ギターの音だけ聴いてもらっても色が伝わるぐらいの気持ちは込めて弾いてます。
──気持ち、入ってますよね。歌詞の言葉数も最近のWANIMAの曲の中では詰め込まれている感じだし。
KENTA: レコーディングのときに歌詞カード印刷して1枚の紙にしたときに、こんな歌詞の量あるんやって思ったんですよね。でも3人で歌ってるときの体感としてはすごくあっという間で、そんな感じはしない。逆に歌っていて気持ちいい。みんなも聴いて覚えて歌うとすごく気持ちいいんやないかな。
──歌詞の最後で「まだ世は明けない」と歌っていて。「夜」ではなく「世」にしたのはどういう意図があってのことですか?
KENTA: この1曲の中で詰め込んでも、まだ足りないっていう感じからです。ただ。まだまだ世は明けないけど、聴いている人の気持ち、怒りとの向き合い方とかは、この曲聴く前と聴いた後じゃ変わってくるんじゃないかなっていうのは僕も歌っていて感じます。歌うなかでいろんなことに対して腑に落ちたところがありました。
──そして最後の曲が、まさにこのシングルの、そして三部作のその先への期待を膨らませてくれる曲になっていると思います。「もう一度」っていう言葉にすごく強い意志が宿っているなあと。
KENTA: 三部作の最後に、「次があるよ」っていうことを打ち出しかった。この曲で締めるっていうのは3人一致でした。今苦しいところにいて、あがいてももがいてもどうしようもないっていう人がまだたくさんいると思います。そういう人たちが、いつか羽ばたくときが来たらここからもう一度、、自分たちの力でまた飛べるように。自分たちもそのために今こうやって音楽をやっているので。それぞれがそれぞれの位置から羽ばたくときが来るまで、俺らは俺らで音楽で準備して、いつでも味方でいたいし、元気がないときは俺らが歌を歌ってやりたいし、今はWANIMAの歌が必要ないよっていうところにいる人たちのことは遠くで見守っていたいし。「見捨てる」っていう選択肢は取らないと決めました。それが歌う覚悟のひとつかなと思えました。
──うん。今KENTAくんの言った「覚悟」っていう言葉、もちろん今までも覚悟をもって音楽を鳴らしてきたと思いますけど、また一段、その思いが高まった感じですか?
KENTA: そうですね。この三部作をいつ振り返っても後悔しない、間違ってなかったって言えるようなものにしたくて。そういう強い覚悟をもって創ったものを提げて、ツアーを回っていて、そのツアーも「WANIMAと来た人全員で成功させる」という強い覚悟でやっている。たとえばラジオの対談番組でいろんなアーティストの方に来ていただいてお話する機会があって、そういうときにも「やっぱり自分はまだまだ入り口にも立ててないな」って強く思ったと同時に、こんな俺を応援してくれてるみんなに成長した自分たち、俺を見せたいなって思いました。残された時間っていうのはすごく短いと思ったし、歌に対してもバンドに対してもそう。いろんなことに対して自分の今の心の位置はどこにあるかっていうことがやっとこの歳になってわかってきて、また一歩ずつ踏み出せてるっていう感じがします。
──そういう意味では、この三部作を経てこれから先のWANIMAというのはまた新しいステージに進んでいくことになりそうですね。
FUJI: この三部作は、畑でいうと土を耕して種を蒔いたくらいの状況だと思ってて。そこからどういう華が咲いてどういう実が結ぶかはこれからだと思ってます。だからこそ最後の曲で「ここから もう一度」っていうワードが入った曲を選択したし。三部作は完結しますけど、WANIMAは完結しないし、ここから始まる、そういういい締めくくりができたなと思ってます。
KENTA: 種を蒔いてどんな芽が出るか。簡単にその芽を摘むこともできるし、どんなに鮮やかな華でも咲かせることだってできると思う。そこには諦めないっていう気持ち、どこに向かってるか、どうしたいかっていう意思がないといけないと思うから。そういう気持ちが最近は強いです。この三部作に向かえていなかったら、今WANIMAはとんでもないところにいたと思う。これを残せたっていうことが、必ず今やこれから先のWANIMAを強くするし、これから先の未来に彩りを増やしてくれる。やから聴いた人たちもなんとか腐らずに、スカさずに、諦めずに。この先の人生、少しでも彩やったり、小さな喜びや幸せが溢れてるといいなと思います。
──すごく大きな思いが生まれたということですね。
KENTA: あとはライブもそうなんですけど、音楽シーン、バンドシーンの今と未来を作り上げていくっていうのも、今後の課題として見据えてやってます。もっとバンドシーンが盛り上がるようなことも考えています。今ここで踏ん張った人たちがこの先残っていけるような、またいろんな人たちを連れていけるようなサウンドを3人で出していけたらなと思います。もっともっとこの道、この人生を信じ賭けてみようと思ってます。
Interview by 小川智宏